でかけたとき日記

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新宿に1ZAの芝居、つかこうへい作『飛龍伝』行ってきましたー

 

今日は新宿は紀伊国屋サザンシアターに、つかこうへい作の芝居『飛龍伝』を観に行ってきます!

『飛龍伝』は、そもそもつかこうへい的にもかなり初期の1973年『初級革命講座 飛龍伝』の題で公演されて、その後小説にもなった作品で、私も文庫本を持ってます。

 

 

35年くらい前に買った文庫本です

 

その後、『飛龍伝』の題を引き継ぐ感じで、『飛龍伝'90 殺戮の秋』『飛龍伝 ある機動隊員の愛の記録 決定版』『飛龍伝 神林美智子の生涯』と発展し、

90年代に石田ひかり主演で公演された『飛龍伝 君は戦場、僕は恋』には、当時20代だった私も見に行っています。

 

その時買った、シナリオ写真集です

 

1ZAという劇団の公演なのですが、”いちざ” って読むのかな?  私は世事に疎くて全く知らないし、今日出る役者さんたちのことも一人も知りません。

でもつかこうへいは私の青春ですからね、今年はすでに『熱海殺人事件』系を3つ見に行っているし、今回は『飛龍伝』ということでめっちゃ楽しみ。

 

www.dekaketatoki.com

 

 

向かうは新宿、紀伊国屋サザンシアター。初めて行く劇場です。

では、行ってきます!

 

ほぼ到着しました。

 

いよいよ到着。

 

『飛龍伝』ポスターです

 


客層は相当上で、私よりも年配の方が多い感じ。これは期待できそう。

私も年配ですけど、私より年上ということは、本物のつかこうへいリアルタイム世代の方たちですからね、つかこうへいガチ世代です。うらやましい。

おまけに今日の『飛龍伝』は、全共闘と70年安保を題材にした作品なので、そういう意味でも彼らにとっては「懐かしい」みたいな作品だと思います。

私は1971年生まれなのでだいぶ後の世代ですけど、つかさんのおかげで全共闘とか全学連とか、60年安保とか70年安保とか、樺美智子とか、やたらと興味を持って本を読んだりしていた高校生でした。つかさんに感謝です。

 

席も8列目のやや右寄りで通路側のいい席。らっきー。

 

こんな感じ

 

わくわく、楽しみだなー。

なのになのに、後ろの方がガラガラだったんですよー涙 14列目と15列目の間が通路なんですけど、14列目まではほぼ席が埋まっていたのですが。15列目以降はぽつんぽつんとお客がいる感じで、たぶん2/3くらいしか席が埋まっていなかったです。

公演自体が6日間だけの芝居だし、1ZAさんはまだ規模が小さい劇団なんでしょう。仕方ないのかもしれません。。。

 

アナウンスによれば、今日の公演は2時間45分あるとのこと。

長!

2時間くらいかなと思っていたので軽くびっくり。13時開演なので終わるのは16時近くになりそうです。大作ですな! 石田ひかりの時もそんなに長かったんでしょうか。全く記憶がありませんが。

 

 

というわけで、見終わりましたー!  もう拍手拍手の大絶賛。周りは多くの人が立ち上がってのスタンディング・オベーションでした。

私はあんまり感情を表に出すのが得意じゃないので立ちませんでしたけど、拍手は精いっぱいしましたよ! 素晴らしかったもん。席が空いていたのがもったいないくらい。

それで出演者のあいさつを聞いてきて気が付いたんですけど、今日は千秋楽だったんですね。知らなかった。

いや、チケットを買うときに最終日だって分かっていて買ったはずなんですけど、結構前なので忘れてました。千秋楽だったのかー。ラッキー。

 

物語は全共闘による70年安保が舞台で、より良い日本を作ろうと闘う全共闘の大学生たちと、それを迎え撃つ国家権力側である機動隊の話です。

舞台の上はセット一つなく、ただ舞台があるだけです!

全共闘のリーダーとなるのが、若く美しい神林美智子。これは実際の60年安保闘争中に亡くなり、伝説に祭り上げられた樺美智子がモデルですね。

その神林美智子と、敵である機動隊の山崎一平の壮絶な愛がベースになっています。

 

まるでロミオとジュリエットのように、敵同士にもかかわらず愛し合ってしまった二人の愛憎を通して、当時本気で日本を変えられると信じていた若者たちの青春が描かれます。

私は1971年生まれなので、80年代がまるっと10代です。80年代と言えば軽佻浮薄、フジテレビの時代です。

難しいことなんか誰も言わないし考えない。「ウッソー、ホントー、カワイイー」が流行語となり、実際本当にそんな感じの時代で、私はマジで憎んでました。

だからつかさんの作品を通して知る全共闘の時代がうらやましく思ったりして。重くて深刻な青春。いいなあって。

ま、憎んでたって言っても、オールナイトフジとか夕焼けニャンニャンとかは見ていて、80年代のとんねるずは好きだったんですけどね。

 

話がそれてしまいましたが、この70年安保を通して描かれる、現代ではありえないような、想像を絶する命懸けの青春を演じた俳優さんたちが結構良かったんですよ。

みんな良かったのですが、特に主演の二人、神林美智子を演じた藤野涼子さん、そして山崎一平を演じた田谷野亮氏、この二人が素晴らしかったです。

藤野涼子さんは活舌よく、声も劇場中に響き渡って、相当説得力のある演技をしていました。映画やドラマよりも舞台が合ってる感じ。

演技力も申し分なくて、つかこうへいマインドみたいなものも感じられて、たった6日間で終わらせるのがもったいないくらい、この役を物にしていたように思います。

見た目も清潔感があって可愛いし、笑顔もキラキラしていて、3時間出ずっぱり。実力者だなと思いました。

 

そしてイケメン俳優も出ていたんですが、私はやっぱり山崎一平を演じた田谷野亮氏がすごく良かったですね。

朴訥とした雰囲気で、今回の山崎一平に合っていたと思いますし、なによりつかこうへい愛を感じました。

演出家もたぶん、相当つかこうへい好きだと思うんですけど、全編「つかこうへい節がさく裂」した作品になっていて、私は満足です。

ラスト近くのクライマックス、いよいよ迎えた決戦の日11・26の闘争場面は迫力満点。スローモーションを演じた演出が良くて、思わず涙ぐみました。

私の目の前に座っていたお父さんも、泣いていました。手で涙をぬぐってましたもん。

「分かる。分かるよー」って思いました。

石田ひかり版の時の副題というかキャッチコピーともなったセリフ、「君は戦場、僕は恋」も聞けて、そこでもちょっと涙ぐみましたもん。

 

今回で田谷野亮氏のファンになったので、家に帰ってから少し調べてみると、今回の1ZAを率いているのが田谷野亮氏で、しかも過去につかこうへい作品をいくつも公演していました。

それも『寝取られ宗助』『広島に原爆を落とす日』『鎌田行進曲』『熱海殺人事件』『ストリッパー物語』、そして今回の『飛龍伝』というラインナップ。

素晴らしいじゃないですか! 知らなかったのが悔やまれるラインナップ!

 

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