でかけたとき日記

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新作映画『木挽町のあだ討ち』観てきましたー

 

いつも都内まで足を運んでマニアックな映画ばかり見ていますが、今日は久しぶりに近場の映画館で、昨日から公開されている新作映画『木挽町のあだ討ち』に行ってきます!

前に何かの映画を観に行ったときに予告編で見て、「”時代劇推理映画” みたいな感じで面白そう」と思ってました。

ミステリーとか推理映画はたくさんありますけど、洋画か現代物が多いイメージで、「江戸時代で推理劇」って珍しくないですか? いいアイディアだと思います。

それから私、柄本佑って好きなんですよ。ハンサムじゃないけど、なんか格好いいと思う。

そんな感じで、楽しみにしていたので早速行ってきます。

 

映画のチラシです

 

シネマサンシャイン系のポイントがたまっていたので1300円で観てきました。

それから、新作なので少し広めの会場ということで、いつもよりひとつ後ろのE列ど真ん中の席を選びました。

で、映画はめちゃくちゃ面白かったです。

 

ストーリーを簡単に言うと、

芝居小屋「森田屋」で忠臣蔵の千秋楽が跳ねた直後、小屋から出てきた観客の目の前で、父親を殺された菊之助が、その敵である作兵衛を殺すというあだ討ちが繰り広げられ、江戸の人々の間では「美談」として語られるようになる。

それから2年後、江戸へひとりの浪人、加瀬総一郎がやってきて「あだ討ち」の顛末を調べ始める。関係者から話を聞くうち、このあだ討ちの背景には大変に大掛かりな ”からくり” があることが徐々に分かってくる

という感じ。

 

なにが面白かったかって、とにかく脚本(ホン)自体がめちゃくちゃ面白い。「映画は脚本が全て」と言いますけど、久しぶりにそういう映画を見た気がします。

この映画の面白いところは、今作の主人公である総一郎が何を調べているのかが、最初観客には分からないところですね。

映画を見ている私たちの目の前であだ討ちが行われて、菊之助が作兵衛を切って殺した。作兵衛は死んで、菊之助は見事に仇を討った。それだけのことで、そこに謎なんて何もない。

けれども総一郎は何かを調べている。その調べているものが何なのか、なぜ調べなくてはいけないのかが、私たちには分からない。

 

普通の推理物というのは、探偵が事件を調べていく際、「犯人は誰だ」とか「事件の真相はなにか」などを調べていくわけです。

それなのにこの映画はその手前のところ、「なぜ調べているのかが分からない」という、ちょっと変わった謎がある。

そこが大変面白いなと思いました。

 

映画も半ばになると、ようやく総一郎が調べていることが明るみになり、どうやらそのあだ討ち自体に謎があることが分かってくる。

その「あだ討ちの謎」は総一郎も知らない。なのでそこで初めて観客は、総一郎目線で事件を追うことになる。

 

こういう具合に「あだ討ちとそれにまつわる謎」が二段構えで解き明かされていくという内容になっていて、新味があって大変面白かったです。

 

実は観るまで、すごく楽しみにしていたとはいえ、「そうは言ってもまあ、大したことないんだろうな」という気持ちも少しありました。

それで映画が始まってすぐは「うーんCG時代劇かあ」と思ったり、最初のクライマックスであるあだ討ちシーンで「アクションが中途半端にやりすぎだな」とか思いましたけど、それは私の浅知恵といいますか、制作者の方が一枚も二枚も上手でした。

最初に感じたあだ討ちシーンの「やりすぎ感」も、ちゃんと理由があるんですね。最後まで見れば「なるほど、そうだったのか」という感じで、正しい演出だったわけです。

 

俳優陣も全員が良かったです。

中でも特に目を見張ったのは、あの男闘呼組の高橋和也ですね。びっくりするほど良い芝居をしていて、こんないい俳優になっていたのかと驚きました。

 

そしてプロフェッショナルな仲間がそれぞれの得意分野を生かして大きな仕事をするその小気味よさが感動的でした。

私もあんな仕事がしたいなあ。有能な人だけでする仕事って、相当楽しいと思うんですよ。うらやましいです(私が特別有能というわけではないのですが)。

 

この映画は良いところが沢山ありすぎて、ちょっと取っ散らかった内容になってしまいましたが、そうとう面白い映画でした。自信を持ってお勧めします。

 

映画チラシ裏面です