ここ数年、夏には太平洋戦争関係の本を読むようにしています。
それで今年は「映画もいいかも」ということで、今話題の『開戦前夜』を観てきます。
原作は未読、事前情報も何も知らない状態ですが、題名を見れば大体分かる。
では行ってきます!

近所の映画館に行ったんですけど、かなりお客さんが入っていて、感心の高さを感じました。老人から若者まで、幅広い客層。
2時間30分くらいはあったと思いますけど、途中でダレることなく、食い入るように観てきました。
いやー、見ごたえ抜群でしたね。。。
真珠湾攻撃の8か月ほど前、日本政府は日本中から若きエリートたちを集め、「もし日本がアメリカ相手に戦争をした場合、日本に勝ち目はあるのか」を、忖度なく徹底的にシミュレーションする研究所を作ります。
そこへ集められたエリートたちは模擬内閣をつくり、ありとあらゆる角度から日米戦争のシミュレーションを行い、真珠湾攻撃の4か月前には「日本の敗北は100%、国家は崩壊」という結論を出します。国が無くなるほどの敗北を喫すると。
その結論は軍や政治のトップにも届き、中には彼らの結論と意見を同じくする者も多くいたにも関わらず、なぜか日本は開戦へと突き進んでしまう、という話。
私は戦前にこのような研究機関があって、しかもこれほど正しいシミュレーションを行っていたことを全然知りませんでした。
彼等が得た結論はほぼドンピシャ。あの時の日本は、これほど明晰で具体的な、水も漏らさぬ正確な結論を得ていながら、なぜ立ち止まれなかったのか、、、
それを考える映画でした。
私は見ていて、軽く絶望しましたね。ここまでやっても引き返せないのかと。
これほどまでに論理的な結論を得ていても、勝ち目は万に一つもなく絶対に負けると分かっていても、これ以上進んだら日本が崩壊すると分かっていても、日本中の国民が飢えて地獄絵図になると分かっていても、それでも私たちは引き返せないのかと。
地獄になると分かってるのに、「もう引き返せないところまで来てしまったのだー」で突撃してしまうの。
4年で国家が崩壊するって知ってて、その上で「もう行くしかない」って言って、真珠湾を始めてしまうの。
やけくそか。
なんとかならないかなあ。
私、日本と日本人は、その時が来たら割と簡単に同じことを繰り返すと思うんですよね。
なんとかならないもんかなあ。
見終わってから調べたところ、原案となる本は猪瀬直樹の本だったんですね。
猪瀬さんって、昔からテレビなどで見て「実に偉そうで嫌い」って思ってました。だって本当に偉そうなんだもん。
すみませんでした。一冊も読みもせず「嫌い」とか言って。
作家なのですから、作品が全て。「偉そう」とか、どうでもいいことですよね。
早速帰りに原作にあたる『昭和16年夏の敗戦』を買いました。今読んでる本が読み終わったら、8月中に必ず読みます。
