このブログの初回投稿(「インドア派返上!」)でも書いたのですが、今までどこにも出かけない人生だったのに、50歳を過ぎて心境に変化が起こり、死ぬ時後悔したくないと、人が変わったように出かけ始めてます。
それで今日は『盤上の向日葵』にしました! 土曜日に出かけるなんて、2年前の私には考えられないこと。もちろん一人です!
外はやや雲があるものの寒くなくていい天気。二度寝してギリギリに起きてしまったので、映画館に着くのは予告編の最中になりそう。

私はいつも映画を見るときは、なるべく事前情報を入れずに、できるだけ真っ更の状態で映画を観たいと思っています。なので今作もどんな話かよくは知りません。別の映画の予告編で観て、「ちょっとおもしろそうだな」くらいの状態です。
私がよく行く地元の映画館は、いつも大抵ガラガラなんですけど、今日は結構入ってました。チケットがギリギリの購入になってしまったので、私の好みの席は埋まってるかな?と思ったんですけど、みなさん後ろの方が好きみたいで、私の好きなD列(4列目)は空いてました。
客層はシニアばかり。土曜日だし、坂口健太郎主演なので若者も来てるかなと思いきや、一人もいませんでしたね。みな私より年上の、60代〜80代という客層。

映画は2時間、全集中して観ることができました。良かったですよー。文句をつけるところが一箇所もなかったです。とても面白かった。
ストーリーは、
将棋会館で行われる新人トーナメントに一人の男が現れる。その男上条は、並み居る参加者を次々蹴落とし優勝。上条は全く無名の天才棋士として彗星のように登場する。
一方、お腹に将棋の駒が乗せられた身元不明の他殺死体が発見される。警察が捜査に乗り出す中で、上条が捜査の俎上に浮かんでくる。
犯人は上条なのか。
捜査の過程で、上条の壮絶な生い立ちと、昭和の時代を生き抜いた将棋の真剣師たちの生き様が描かれていく。
という感じ。
俳優陣たちは皆バツグン。どの俳優も説得力があって、素晴らしかったです。
今をときめく人気者の坂口健太郎ですけど、私は今まで一作品も観たことがありませんでした。で、「どうなの?」と思ってたんですけど、とても良かったです。渡辺謙に引けを取らない存在感でした。他の作品も見てみたいと思いましたね。
蛇足ですけど、私は男の人は「やたらと笑わない男」「笑顔を売りにしない男」が好きなのですが、今作の坂口健太郎はあまり笑わないので、なお良かったです。
ところで今作で最も私の関心を引いたのは、将棋に賭ける真剣師たちの姿。特に渡辺謙が演じた東明(とうみょう)のモデルはきっと、小池重明なんだろうなと思いました(そのままではないにせよ)。
私、高校生の時から20代にかけて阿佐田哲也読破!とかやっていて、その後も団鬼六が書いた小池重明の本を読んだりしてきたので、少しだけその世界を知ってるんですよね。戦後から昭和40年代くらいのアウトローの世界です。
その、それなりに読んだ本で感じた、戦後から昭和にかけて存在した真剣師たちの雰囲気を、とてもよく表現できていると思いました。
もしこの映画を見て、博打打ちの世界、真剣師の世界、アウトローの生きざまに興味が出たら、小池重明の本を読んでみるのもお勧めします!



