でかけたとき日記

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紀伊国屋ホールで芝居『売春捜査官』千秋楽を観てきました!

 

今日は昨日に引き続き、新宿は紀伊国屋ホールへ「宮原奨伍プロデュース『熱海殺人事件と売春捜査官』」の『売春捜査官』の方へ行ってきます! しかも千秋楽です!

 

今日は右の『売春捜査官』の方を観ます

 

『熱海殺人事件』と言えば、私が敬愛するつかこうへいの脚本で、しかもつかさんの代表作です。

私のつかさんへの想いは別の記事をあげているので、一応リンクを貼っておきます。

 

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朝起きたら外は真っ白、雪景色! 寝ていたのでガンガン降っているところは見られずじまい。

滑って転ばないよう念のため長靴を履いて、ポケットに手を突っ込まないよう手袋もして、準備万端。

行ってきます!

 

関東ではよく積もった方です

 

風も大してないし、雪はまだチラホラ降ってますけど、傘をさすほどではないのでコートのフードをかぶって駅に向かいました。私はフードをかぶる習慣はほとんどないのですが、フードって温かいんですね。初めて実感しました。今後は積極的にかぶるようにしようと思いました。

 

ちょっと心配していた電車のダイヤですけど、まったく乱れてなくて、予定通り新宿に到着。

雪と風は多少ありますが、言うほどのこともなく、今回の寒波も関東は大したことなく終わりそうです。

 

昨日撮るのを忘れた紀伊国屋の外観

 

今日も撮ってきた劇場入り口の様子です(これは終演後に撮影しました)

 

今日も昨日と同じく、宮原奨伍氏の前説あり。昨日は木村伝兵衛を、今日は熊田留吉を演じるようです。

今日もお客さんを舞台に上げて、つかさんの演出手法である「口立て」の実演あり。昨日のお客さんも素朴な感じで良かったですが、今日のお客さんはノリノリな上にセリフ回しがうまくて、しかも宮原氏より声が出ていて、聴きやすかったです。

席は昨日と同じG列で、もっと真ん中のG列11でした。ほぼ正面で、最高にいい席でした。

 

ほぼ真正面でした

 

今日の『売春捜査官』は、つかさんのライフワークだった『熱海殺人事件』の、たくさんあるバージョンのひとつ。1996年から大分市つかこうへい劇団が上演していました。

90年代のつかさんは、「北区つかこうへい劇団」と「大分市つかこうへい劇団」のふたつの劇団を率いていて、精力的に活動していた頃の作品です。

『熱海殺人事件』とはなんぞやという基本的なことや、昨日の私の投稿や、他のサイトの記事をご覧ください。

 

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さて、今回の『売春捜査官』の特徴ですが、最も大きく改変されていたのは木村伝兵衛部長刑事が女に変えられているところです。

それも名前もそのまま木村伝兵衛役。女なのに木村伝兵衛。別の名前にしそうなところを、つかさんは木村伝兵衛で押し通したんですね。

さすがつかさん、常識なんか木村伝兵衛には通用しませんからね、正解だと思います。

それに考えてみれば名前に男も女もないですからね。女だけど「あきら」とか、男だけど「みさお」「しのぶ」とか、どっちでもいける名前は数ありますし、伝兵衛だってその仲間だと思えばいいですよね。考えたことなかったけど。

 

そしてもうひとつ、ストーリー面での大きな変更は、被害者が激増していたことです。

『熱海~』の被害者は「ブスのアイ子」ひとりなのですが、『売春~』の方はアイ子に加えて、アイ子と大山金太郎の故郷の先輩である李と、アイ子同様東京に出てきた女学生14人(15人だったかも)が死んでました。

これら事件の真相が、大山金太郎の取り調べの中で明らかになっていきます。

 

両方を見ての私の感想ですが、私はやはり全ての『熱海殺人事件』の出発点である、初校に近い『熱海殺人事件』を推したいと思いました。

初期の『熱海~』のシンプルさは、つかさんのメッセージやこだわりが研ぎ澄まされている一方、『売春~』の方は被害者が増えてしまったことで、ややテーマが散漫に感じられました。

 

とはいえ、木村伝兵衛を女にしたというのは大正解。

演じた女優、広山詞葉さんは目力も鋭く、声も大きく力強くて、大迫力の女伝兵衛を演じてました。今回のこの企画の発案者で、『熱海~』の方で木村伝兵衛をやった宮原奨伍氏を喰ったんじゃないですかね。

彼女、木村伝兵衛役をモノにしたんじゃないかと思います。私は大満足でした。

 

あ、やっぱり今日の女木村伝兵衛も、男性のお客を無理やり立たせて上半身裸にひん剥き、抱きしめたりキスしたりしてました。

それを見た私は「サクラだな」と確信。昨日は女性が被害に遭っていましたが、その時はサクラかどうか確信が持てなかったんですが、今日は確信しましたね。

だってまず、全く同じ席(Cの14かな、、、とにかくその辺)の客だったし、

今日は白シャツのボタンがはじけ飛ぶかのように、力づくでシャツをむしり取って上半身裸にしたにもかかわらず、公演が終わってもキャストがなんのフォローも入れていなかったんですよね。

本物の客だったら許されないことです(器物損壊的な感じ?)。

それに当の本人は公演が終わってカーテンコールが終わる頃、鞄とか持って脱兎のごとく後ろに走り去ってしまって、その姿からも「本物の客が帰る前に消えよう」みたいな行動に見えました。

もちろん演出でいいんですけどね(むしろ演出であってほしい)。

 

それにしても役者さんは凄いですね。彼らは一日2本公演なんですよ。

昨日は昼に『熱海~』を、夜に『売春~』を公演し、

今日の千秋楽は逆で、昼に『売春~』を、夜に『熱海~』をやって、グランドフィナーレを迎えるわけです。

一日2本公演は芝居の世界ではよくあることですけど、つかさんの芝居はパワフルで、全精力を尽くして演じないとできない芝居だと思うんですよ。

「全力」という言葉では足りないくらい、燃え尽きるくらいの精力が感じられるんです。

それを一日に2本。体力お化けたちです。

 

 

さて、つかさんを満喫した二日間でしたが、最後に会場に置かれていたつかさんの書籍やポスターの写真をいくつか貼って終わりにしたいと思います。

奥にある、山崎銀之丞の『銀ちゃんが逝く』観たかったなあ

 

台本ですね

 

こういうのはまあまあ持ってます

 

風間杜夫、平田満、角野卓三、三浦洋一、加藤健一。伝説のメンバーですね。

 

 

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