でかけたとき日記

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紀伊国屋ホールで芝居『熱海殺人事件』を観てきました!

 

今日は大雪予想もありますが、新宿は紀伊国屋ホールへ「宮原奨伍プロデュース『熱海殺人事件と売春捜査官』」の『熱海殺人事件』の方へ行ってきます!

『熱海殺人事件』と言えば、私が敬愛するつかこうへいの脚本で、しかもつかさんの代表作です。

私のつかさんへの想いは別の記事をあげているので、一応リンクを貼っておきます。

 

www.dekaketatoki.com

 

『熱海~』はバージョンがたくさんあって、私は30年くらい前に阿部寛が木村伝兵衛をやった『熱海殺人事件モンテカルロ・イリュージョン』だけを見ています。

今回は『熱海~』の中でも、最も初演に近いバージョンをやってくれるとのこと。楽しみです。

 

今日の行き帰りのお供は音楽というよりは、本『モンテ・クリスト伯』。

昨年11月に新作映画だった『モンテ・クリスト伯』を観に行ってイマイチだったので、原作を買い求めました。

でも文庫で5巻という長さなので少しおじけづき、背伸びせずに岩波少年文庫版(全3巻)の方にしました。

今日はこの上巻を持って、行ってきます。

 

 

 

さ、今日はめっちゃ寒くて関東も雪が降ると脅されていましたが、家を出る頃にチラホラと雪が舞っているくらいで、とても「雪が降っている」とは言えない程度。

心配していたので、とりあえず今日のところは安心しました。

さ、これから紀伊国屋ホールへ向かいます。

 

ポスターです。今日観るのは左側の『熱海殺人事件』

 

紀伊国屋ホールはおろか、紀伊国屋書店に入るのも初めてのこと。いやあ、混んでましたよ、本屋も劇場も。

劇場は4F、エスカレーターで向かいました。本屋さんの中に劇場があるなんて、なんか斬新ですね。

 

ホール入口

 

入口をはいってすぐ右側には、つかさんが過去に出した本や台本が並べられていて(写真は明日にします)、階段脇には過去作のポスターもずらり。

ああ、私も観たかったなあ(当時は7年引き籠ってたので見られなかった)。

 

そして風間杜夫氏からのスタンド花が飾られていました。

風間杜夫といえば、つかこうへいが生み出したスターの一人。80年代に木村伝兵衛を演じました。

 

記念に撮りました

 

席はG列の真ん中やや右、列の一番端の席でした。相当いい席ではないですかね。

以前も書きましたが、映画は4列目くらいの前の方が好きなのですが、芝居はもっと後ろが好きなので、7列目(G列)はベスト。これはラッキーでした。

 

このくらいの角度

 

こういうのは私は初めてだったのですが、開演15分くらい前から、今回のプロデューサーであり、木村伝兵衛を演じる俳優、宮原奨伍氏の前説が15分あって、これが結構楽しかったです。

つかこうへいの芝居の特徴のひとつに、演出方法が「口立てである」というものがあります。

口立てというのは芝居を演出する時に台本を使わず、演出家が役者にセリフを口伝えで伝えるやり方です。

ストーリーもセリフも演出家の頭の中にしかなくて、俳優は演出家の言うとおり、オウム返しでセリフを言い、それを繰り返して覚えていくやり方。

つかさんはこの口立てでも有名ですよね。

それをですね、この宮原奨伍氏は観客を舞台に上げて、実演してみせてくれました。

一番前の席にいたお客さん(新潟から来たという男性)を舞台に上げ、宮原氏が「私は!」「わたしはー!」「なんとかかんとか!」「なんとかかんとかーー」とオウム返しに言わせるんです(何を言っていたのかはすっかり忘れました)。

これに限らず本番でも、木村伝兵衛を演じている宮原氏は女性のお客さんを無理やり立たせて抱きしめたり、客席に見に来ていた熊田留吉役の役者の奥さんを参加させようとしたり、やりたい放題やってました。

木村伝兵衛は常識を遥かに超えた不条理の代表ですからね、キャラに合っていて良かったと思います。

 

さて本編ですけど、ストーリーを簡単に説明すると、

ものすごいブスの女工アイ子を殺したと思われる容疑者大山金太郎の取り調べを任命された部長刑事木村伝兵衛が、ド田舎から出てきた刑事熊田留吉と、自分の愛人でもある婦人警官ハナ子と共に、三流の犯人である大山金太郎を一流の犯人に育て上げ、胸を張って13階段を上らせるべく、大山のアイ子殺しの事件を育てていく、

という話です。

 

登場人物は4人だけ。

被害者は女工、犯人は職工、舞台は熱海、凶器が腰ひも、という三面記事にも乗らないような陳腐な道具立ての事件を、日本中が注目するスター事件に育てる話で、話が進むに従って俄然ドラマチックに感動的になっていくという、不条理脳つかこうへいが作り出した傑作です。

不条理劇なので、何かがずれている。でも理屈に合っているような気もする。でもやっぱりずれていると思う。でもそれを上手くは説明できない。

大山金太郎は「自分は殺してない」って言っている。でも木村伝兵衛は「お前が殺したか殺してないかなんて関係ない! 大事なのはこの事件とお前を一流に育てることだ!」などと言い出して、大山もその気になって一流の犯人になるよう頑張り始める。事実なんてどうでもいい、大山が犯人かどうかなんて最後まで分からないんです。

そんな風に前半はわけが分からない感じで「え?え?何が起こってるの?」と思っていると、どういうわけか後半になると、登場人物は相変わらずズレたまんまなのにちゃんと筋が通ってるような気がしてきて、最後は感動させられてしまうというカタルシスが起きる。ほとんど奇跡です。

しかも舞台上で木村伝兵衛がやっていることと、現実のつかこうへいがやっていることが、重なっているという仕掛けにもなってる。

つかこうへいは、まじで面白い。

 

実際舞台は宮原氏が言う通り、『熱海殺人事件』の初演に近いバージョンだということで、見ながら角川文庫で出ている台本の『熱海殺人事件』を思い出しました。

それに実際につかさん自身が演出していた頃の舞台をほうふつとさせる演出で、つまり現代風にアレンジするなどの余計なことは一切せず、そのまま再現しようとしていたのが良かったです。

 

今回チケットを取るにあたって色々検索してみると、『熱海殺人事件』は結構色々なところが公演しているんですね(つかさん17回忌だからかもしれませんが)。

私は今後、『熱海殺人事件』マニアになってしまうかもしれません。

 

ロビーに置かれていた木村伝兵衛のデスクです

 

 

ところで蛇足ですが、昼間新宿駅に着いて東口から出ると、目の前に北村弁護士がいました。選挙演説の合間のようで、ちょうど有権者と一緒に記念撮影に応じているところ。

せっかくだからと、私もスマホを取り出し彼を撮影しようとすると、スタッフの一人が近づいてきて「一緒に撮ってもらいましょうよ」と言うので、「一緒にはいいです」と断ったのですが、「そんなこと言わずに」と言うので気が変わり、一緒に撮影してもらっちゃいました。

こういうことは初めての経験です。

 

まさか自分の姿をネットに上げる日が来るなんて


「応援してます! 頑張ってください!」と言いましたけど、本当はわたし昨日の期日前投票で別のところに入れちゃったんですけどね笑

でも北村弁護士は好きですし、応援してるのは嘘じゃないです。それに私は自分を保守的だと思っているので、思想的な意味でも嘘じゃないんです。ただここの党首がどうしても好きになれないだけで。

あ、ちなみに私は野党に入れました。

 

明日は『売春捜査官』の方を観に行きます! 

明日こそ雪が降るかもしれませんが、怪我しないように気を付けて行くつもりです。

 

 

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