でかけたとき日記

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新作映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』観てきました!

 

今日は午後休を使って、東京タワー下でやっている『プラド美術館展VR展』に行って、ついでに展望台にも(ひとりで)登ろうと思っていたのですが、天気が悪かったのでやめました。雨が降る予報だったもので。

それで近場で映画でも見ようと『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』を観に行くことにしました。

アカデミー賞にノミネートされてるみたいだし、映画館の予告編を見る限りでは「これのどこがオスカー・ノミネートなんだ?」みたいな印象だったので興味があったんですよね。それで行ってきました。

主演のティモシー・シャラメは以前『DUNE』を見始めて、あまりの陰気さに断念したくらいで一本も見ていません。

 

チラシです

 

見終わった感想を一言でいうと「カオスw」でした。

 

というのも、ティモシー・シャラメ演ずる主人公マーティがクズなだけでなく、出てくる人がほぼ全員クズなんですね。クズしか出てこない。

マーティはとにかく卓球のことしか考えていなくて、自分を負かした日本人選手エンドウと「もう一度対戦して勝つ!」これしか考えてないんです。

それでトウキョウに行って対戦するために行動するんですが、その行動が全て軒並みクズ行動なんですよ。

やることなすこと全部クズ。発言もクズ。それも気持ちいいくらい全力でクズなんですね。逡巡とか後悔とかとは無縁で、なんのためらいもなくクズ全快。

 

それだけでなくマーティとかかわる人間までもが全員クズなんです。マーティの周りにはクズしかいません。こんなにクズだらけのコミュニティってどういう状況?

そんなわけで個々のクズがそろいもそろってクズ行動をするから、クズが団子になって雪だるま式に膨れ上がり、その結果起こるクズ行動が雪崩となって崩壊し、あっちからもこっちからもクズが押し寄せてきて、「カオス!」って思いました。

 

映画は結構長くて2時間半くらいあるんですけど、すごいスピード感で怒涛のようにクズを畳みかけてくるので、「なんじゃこりゃwww」と思っていると、最後はきれいにまとまって、おもわずちょっと涙ぐぐむというね、すっかり監督にしてやられました。

そんな感じにカオスなので、ちょっと一回見ただけでは面白さが分からない感じがしました。もう一回見れば、もっと面白く見られるんじゃないか、そんな予感(知らんけど)。

 

ところで主演のティモシー・シャラメはすごい演技派ですね。終始目に感情がなくて、口を半開きにして、なんとも言えない駄目さ加減を醸し出していました。眉毛が一本につながってるとか、絶妙にダサいんですね。

あの、目が死んでる感じ、頭の中で100%全く別のことを考えているから眼に細かく感情を乗せてる余裕がないんですね。マーティの場合は卓球なわけですけど、その結果卓球ロボットみたいになっていて、そういうのが良く表せていました。

ところが最後になるとマーティの眼に人間的な感情が現れる。目に感情が灯るんです。それもある瞬間、急激に。

ずっと人間じゃなかったのに、最後に人間になった、マーティの人間性が戻ってきたという感じ。この最後の最後で観ている観客が救われるわけです。

これはすごい演技力だし、演技プランだと思いました。

もっかい見たいですね。Amazon Primeで扱ったら、もう一度見ると思います。あとサントラも良かった気がするので、アマプラで観るとき音楽も確認して、良かったらサントラも買うかもしれません。

 

そんな感じで、人を選ぶ作品かもしれませんけど、私は良かったと思いました。主演男優賞、取るんじゃないでしょうか。