でかけたとき日記

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天王洲アイルに『ガウディ展』行ってきましたー

 

今日は仕事を午前中だけで切り上げて、天王洲アイルにある寺田倉庫なる場所での『ガウディ展』に行ってきます。

正式な興行名は『ガウディ没後100年公式事業 NAKED meets ガウディ展』です。

 

meets.naked.works

 

私は「サグラダファミリア」しか知らないガウディ・シロートなのですが、私のガウディに対してのイメージは、”独創的なのに居心地がいい感じがする” というイメージです。

あの中にしばらく漂っていたい気持ちになる、不思議な感じ。

一体ガウディって、どういう脳みそと感性をしてるんだろうなあ。

 

それでこの『ガウディ展』に行くにあたって予習しようと、20代の頃に古本屋で買って放置していた本『ガウディを<読む>』を引っ張り出してきて読もうと思ったのですが、1984年の版で、結構古いせいか文章が硬くて難しそうで、数ページで挫折しました。

でも今日『ガウディ展』に行けば、ちゃんとガウディに興味が湧いて、本も読めるかもしれません。

そういう意味でも期待して、寒いけど行ってきまーす。

 

着きました

 


結構印象深い展示会でした。一言で言うと「体験するガウディ展」という感じ。

そして「ガウディの建築のすばらしさを堪能するというよりも、あの独創にたどり着いたガウディの頭の中を体験する」という趣旨だったような印象です。

 

普通、絵画の美術展だと、その絵が好きか好きじゃないか、名画かそうでもないかに関わらず、”本物” が展示されるわけですけど、ガウディは建築家なので、実物を持ってくることができないんですよね。

なので展示されていたのは建築物の模型か、装飾用のタイル、椅子やドア、蝶番、ステンドグラスといった小物ばかりで、本物が見られる絵画展と比べると相当不利で難しい展示会だったと思います。

 

ではその足りない部分をどう補っていたかというと、触る、聴く、やってみる、という具合に「体験する企画」がたくさん用意されていました。

 

例えば、この建築物の模型?に浮かんでいる手の平を触ると、よりリアルな建物の映像が浮かび上がってくる趣向とか。

 

真ん中上の手のひらを触ると、

 

建物が浮かび上がってくる

 


私が今回の『ガウディ展』で特に印象に残ったのは、

① 体の弱かったガウディは、少年時代に家の周りに広がる自然を見つめ続け、その延長線上に建築のデザインを構築していったという、ダ・ヴィンチのようなアプローチ。

② 自然な重力を利用したポリフニキュラー模型を使った設計手法

③ 曲線を多用しているように見えながら、実は直線を使って曲線を生み出しているという、その発想

の3点でした。

 

①の「自然の延長線上に構築した設計デザイン」については、幼少期を過ごしたレウスにあった木がもうガウディでした。

この掲示物にはガウディの言葉で、

「私の工房の近くにあるこの樹。これが私の先生です」

とキャプションされていたのですが、この樹がもう ”ガウディ” していて、「あっ!」と思って、感銘を受けました。

 

この樹

 


②のポリフニキュラー模型については、簡単に言うと

「天井から何本ものチェーンを垂らして、チェーンの両端を天井や他のチェーンと繋ぐ。すると当然チェーンは重力で垂れ下がり、曲線をつくる。それを写真に撮って逆さまにし、その造形を参考に設計デザインを決める」

という感じ(説明できてる気がしませんが)。

 

👇 ペイントで作成

がんばりました

 

これが正式な説明書きです

 

つまり「重力がデザインのお手伝いをしている」ということですね! 面白い発想するなあ!

ガウディの建築を見るとなにか微妙に不思議な感じがするのは、この重力が生み出す味わいだったんですね。普通に塔のデザインをするのとは、ちょっと違ったテイストになってますもん。

 

そして展示会では、これを体験してみることができました。

 

ポリフニキュラー模型 体験コーナー

 

パネルの指示に従って点と点を繋いでいくと、最後に自分が作ったらしい建築物が映し出されるという趣向。

みな全然違う結果になるのが面白かったです。

最後に自分が作った結果をQRコードでスマホに取り込むことができるんですけど、私は良く分からなくて保存できませんでした。とほほ。

 

③の「曲線を多用しているように見えながら、実は直線を使って曲線を生み出している」というやつは、例えばこういうやつです。

 

これは「家の屋根」という設定です

 

つまり、外から見るとぐにゃぐにゃ波打っているように見えますが、実は直線的な棒が組み合わさっているだけで、波を打っているのは家の壁の方なのだということです。

建築する時、曲線を建てるのは難易度が上がるわけですけど、こういった直線の組み合わせというアイディアのおかげで建築がし易くなっていた、とのこと。

こういう例がいくつも展示されていました。

 

狭い会場だと思うんですけど、しっかり2時間、興味深かったです。

 

椅子。座りやすかったです。

 

これ欲しい!! どちらも座りやすかったですし。

 

サグラダファミリア模型です

 


模型が多くて、他のお客さんが「現物は現地に見に行けってことなんだろうね」と言っていましたけど、企画者側にとっては現物を用意できない難しい展示会だったと思います。

でも、そこを逆手に取って、体験を通してガウディの理論を紹介するという趣向は悪くなかったと思います。

このサグラダファミリアの塔の、絶妙に膨らんだ感じは、天井から模型をぶら下げて、重力が作った造形なのだということが分かっただけでも価値がありました。

触ったり、動かしたりもするので、体験として記憶されて今後も忘れないと思うんですよね。

 

 

ところでいま横浜で開催されているエジプト展では、VRを使ってすごくリアルな体験ができるそうじゃないですか。まるでエジプトに行ったみたいな気持ちになれるのだとか。

暖かくなってきたら行ってみたいと思ってるんですが、サグラダファミリアもこれくらいのやつをやってくれてもいいかもしれませんね。

 

immersivejourney.jp